第6章 two
雅紀と別れを告げて、家にはいる。
翔はもう眠そうで、ソファに座るとうつらうつらし始めた。
俺はそっと翔の身体を抱きしめると、そのまま考えこんでしまった。
あのおまわりがいる限り、俺達に安息なんてないのかもしれない。
じゃあどうしていったらいい?
警察の人間のこと、警察に言ってどうなる?
もみ消されて終わりじゃねえの?
じゃあどうしたら…
考えがまとまらない。
もっと、力がほしい。
この手よりも大きな力。
「ん…かずくん…だいすき…」
翔が俺の身体にぎゅうっと抱きつく。
「俺も好きだよ。翔」
抱きしめると、嬉しそうに微笑んで、俺にキスをする翔が、愛おしくてたまらない。
「かずくん…?」
衝動が起きて、翔をソファに押し倒した。
「ごめん…翔、欲しい」
「かずくん?かずくん?」
半分寝ていた翔は、何が起こってるのかわからず、服の裾を必死で押さえてる。
「ごめんね。翔と、セックスしたい」
「え…?」
無理やりズボンの前を開けて、翔を咥え込んだら翔が泣きだした。
「かずくん…こわい…」
「大丈夫、痛くしないから…」