• テキストサイズ

Re・Birth【気象系BL小説】

第6章 two


「もう、治ったよ?翔」


「よかったぁ」


そう言って俺に抱きついてくる翔は、まるで俺を守ってるみたいで。


その広い胸板に思わず額を擦りつける。


「ばかだな…翔は…」


俺が守ってやるよ。翔。


お前のこと、幸せにするよ。


「さ、お風呂はいろ?」


また翔と二人で抱き合って風呂にはいる。


このままじゃ…だめなのかな…


俺の夢、音楽で食っていくことだけど…


それは今じゃなくてもいいんじゃないのかな。


それともこのチャンスに飛び乗るしかないのかな。


”チャンスの女神は前髪しかない”


だから来たと思ったら前髪を掴まないと捕まえられない。


翔が来て、俺は変わった。


愛してると思う。


愛するものがいるだけで、こんなに守りたい気分になるものなのか。


翔にはまだ、完全な安全が保証されていない。


あのおまわり…


まだ付け狙ってる気がする。


なんとか手を打たないと…


そうは思っても、どうしようもなく時は過ぎて。


こんな大事なときに決断できないなんて…


「かずくん?」


「ん?」


「あーつーい」


「あ、ああ…ごめんな」


翔の手を引っ張って、浴槽から飛び出した。
/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp