As well be hanged for .....
第8章 閑話休題
「にゃぁん。」
いつもより高い声で猫の鳴きまねをし始めるウリエ。
彼女は立ち上がり、手を猫の手のように丸め首元に引き寄せ、こちらににじり寄ってくる。
「ひ。」
「ぼっちゃん。ちゃんとかかってます。」
にゃん。と完全に猫になり切っている彼女を、猫好きのセバスチャンはよしよしとネコかわいがりをしている。
ウリエも嬉しそうに撫でられている。
「セバスチャン!解くぞ!」
「勿体ない気もしますが…」
セバスチャンに抱かれて満足げなウリエ。
セバスチャンに抱かれて満足げなウリエ。
セバスチャンに、抱かれて、満足げな。
セバスチャンに…抱かれて…満足げな……。
「解けない……。」
カタカタと震え始めるシエルの手。
「おいウリエ!お前なんでそんなにかかりやすいんだ!」
「ぅんにゃ?にゃぁお。」
「うわぁあああ!こっちに来るな!あっち行け!」
セバスチャンの腕から降りて、ウリエはシエルの胸に擦りよる。
振り子を投げ出したシエルに、次は私が。とセバスチャンが振り子をつまんだ。
「あなたは段々『鳥』になる、あなたは段々『鳥』になる。」
はたして結果は。