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As well be hanged for .....

第5章 砂糖は多めに 塩は少なめに 後篇




「お嬢様。」
「セバス?」

もしかしたら寝ているのかもしれない。と思ったが、どうやらウリエは起きているようだった。
静かに中に入ると、着替えを済ませて、鏡の前で自分の髪を結っているところだった。

「手伝いましょうか?」
「うん。」

悪魔のくせに、いや、悪魔だからなのだろうか。
自分の髪を、テキパキと結いあげていくセバスチャンの指先を見つめる。

深緑色のセミロングの髪は少し癖っ毛で、自分で弄るには少し扱いにくい。
それなのに、特にてこずる事もないセバスチャンに少し感心してしまう。

「では、朝食を食べながら、昨夜の報告を。」
「えぇ。」

完璧な執事だ。

ウリエは他の悪魔を知る由もない。
しかし、何となく悪魔にもいろんな性格の奴がいるのだろうと、親近感を覚えてしまう。
自分の後を歩く悪魔を、少しだけ好きになってしまいそうだった。

「おはよう、シエル。」
「あぁ。おはよう。」

紅茶とタブレットを持っているシエルは、昨夜の様な優しさのかけらもなく、ちらりとウリエの事を見る事もなく挨拶を交わす。
すぐに運ばれてきた自分の朝食に手をつけながら、では。と咳払いをするセバスチャンに注目する。


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