• テキストサイズ

As well be hanged for .....

第22章 エピローグ






目覚めたらすべて忘れてしまっているのだろう。
長い長い夢だった。
もう、どんな物語だったのかは思い出せない。
何かに書きつけたらさぞ素晴らしい物語になったに違いないのに。
どんな夢だった?と聞かれても言葉で表すには難解だ。
けれど、そこにあった感情だけはなぜだかはっきりと胸の中に残っている。
喜び、恐怖、怒り。
ずっと見ていたかった、目覚めたくなかった。
しかし誰かが、容赦なく扉を叩きカーテンを開けるのだ。








「おはようございます。ぼっちゃん。」
「あぁ。」
「随分遅いご起床でしたね。とっくの間に待っておられますよ。」
「なぜ、起こさなかった。」
「起こすな。と頼まれましたので。」
「…あいつめ。」





/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp