As well be hanged for .....
第18章 勝利は未熟に 死は盲目に 前篇
シエルの言葉が言い終わったのが先か否か、さきほどセバスチャンが洗濯ものを干していた庭の方から、ダパパパパ!と何かが爆ぜる音が聞こえて来た。
シエルは慌ててウリエに多い被さり身を伏せる。
すぐに収まった音に、二人は立ち上がり視線を合わせる。
「穏やかじゃないわ。」
「呑気だな。」
「セバスって執事と言うよりかは、お母さんよね。」
「ぶっ」
「お嬢様、私はあくまで男性ですよ?」
「お父さんって柄でもないわ。」
「まぁ、お二人はどうあっても、私の子ではない事は確かですね。」
「「……。」」
(勝利は未熟に 死は盲目に 前篇)