As well be hanged for .....
第3章 仕事は真面目に 趣味はほどほどに
「ぼっちゃん、お嬢様。着きましたよ?……おや。」
お休みでしたか。
肩を寄せ合い、互いの傷を舐め合う様に安らかに眠るシエルとウリエ。
もし自分がウリエの契約者であったなら、甘やかして甘やかして、彼女の行く先のいばらの棘をすべて排除して。
満足したその先で、デザートにするにも甘すぎるほど匂う魂をいただくだろう。
「本当に、不思議な。」
淡い匂いのする少女。
シエルのパートナーとするには興味深すぎる存在で際立ちすぎる。
セバスチャンの目には痛すぎるほどに鮮やかな緑。
「おやすみなさい、お嬢様。良い夢を……あなたにも、ぼっちゃんにも、私にも。」
「(は、離れない!お嬢様ががっちりぼっちゃんの腕をフォールドしている!なんというお力!……ちょっと可愛らしいので、このままでもいいでしょうか?)」
(仕事は真面目に 趣味はほどほどに)