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As well be hanged for .....

第12章 裏切りは手に 真実は足に 後編



少し疲れているようにも見えるシエル。

ウリエは、自分が寝ている間何かあったのかもしれない。と思ったが、何も言わず自分の前に、ズイ。と差し出される小箱を見て黙らざるを得なくなった。

「お前にプレゼントだ。」
「え?」
「いいから。受け取れ。」

グイ、と強引に手を引っ張って握らされた白い小箱。
紺色のリボンが掛かっているだけのシンプルな包装。

開けてもいいの?とシエルに聞くと顔を逸らせて、あぁ。とだけ答える。

シュルシュルとリボンを解いて、小箱を開ける。

一番に目に飛び込んで来たのは、大きなバリオンカットの青すぎるサファイア。
そっと指先でつまんで引っ張りだすと、ネイビービロードのチョーカーだった。
持ち上げるとちょっと重たい。
お日様の光を反射する深いブルーサファイアは、何となくシエルを彷彿させる物。

「どう、したの…?」
「お前に…」
「チョーカーなんてまるで首輪のようですねぇ。」
「セバスチャン!」

いつの間に入ってきた!と吠えるシエル。
ノックもせず入ってきたセバスチャンは呑気に二人分の紅茶の準備を始める。

「ぼっちゃんはお嬢様をその首輪で縛りつけるそうですよ?」
「そんな事言ってないだろ!だいたい勝手に入ってくるな!」
「おや、ここは貴方の部屋ではないじゃありませんか。お嬢様のお部屋ですよ?」
「ふん!いつから僕の執事は人の部屋にノックのせずにはいるようになったんだ。」
「たまに忘れることもあります。」

心臓の音を隠すようにシエルはワンワン!と吠え、セバスチャンはのらりくらりと塀の上から吠えたてる犬を見下す。

「………い。」
「え?」

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