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As well be hanged for .....

第12章 裏切りは手に 真実は足に 後編




ウリエが目を覚ましたのは爆破事件があってから3日後だった。

しかし、様子を見るためにもう一日ベッドに縛り付けられてご立腹。
セバスチャンの企業秘密の治療のかいもあり、傷はほとんど癒えていた。
ただ、足のやけどの跡だけは大きく残ってしまった。

「すみませんお嬢様。」
「別にいいわよ。足でしょ?靴下でもスカートでも隠れるわ。」

足首から膝上5センチほどまで広がる火傷のあと。
バシャッと水が掛かって垂れたような跡が、両足にありありと残ってしまっている。

セバスチャンはそんなウリエの足の包帯を取りかえ、きっちりと巻きなおす。
ウリエはまだ、歩く事が出来ないので、セバスチャンが抱き上げる。

すっかり元気になったウリエは、今日からシエルと共に朝食を食べる!と張り切っていた。

ウリエは、目を覚ましてから一度もシエルと会っていないのだ。
セバスチャンだけが部屋に出入りし、シエルは?と聞くと、部屋にいる、リビングにいる、と答えるばかり。

もちろんウリエが部屋から出してもらえる訳もなく、自分から会いに行く事は不可能だった。

だから、絶対に朝食には行きたかった。
シエルは無事なのか、どうして来てくれないのか。
知りたかった。

「あれ?シエルは?」
「先に朝食をすまされたようですね。」

珍しいですね。と呑気なセバスチャンに、ウリエは二人が共謀しているのではないかと疑ってしまう。

いつものシエルの席には食べかけのまま放置されたスクランブルエッグとサラダ。お皿に乗っているパンには手が付けられていない。


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