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及川徹に抱かれたい

第3章 抗戦



昼休み始まりのチャイムが鳴る

(先輩、そろそろくるかな…)
(いつも迎えに来てくれるし、今日はわたしから行こうかな)

まだ、クラスに馴染めず
トオル先輩と仲良くしてるわたしに
みんな距離を置いている

3年生の教室に向かう途中に
グイッと襟を引っ張られ
女子トイレに引きずり込まれた


女1「あんたさぁ、及川くんに付きまとってる子だよね」

女2「1年のくせに生意気すぎ」

女3「しばらく見逃してあげてたけど、いい加減うざいんだよね」


「あの、お言葉ですが」
「先輩方もトオル先輩を誘ってみればいいじゃないですか」
「わたしが目障りなのはわかりましたが」
「ここまで責められる意味がわかりません」


女たち「はぁ?ふざけんなよ」
「調子のんな」


ガツッ


(痛ッ)


女の先輩に左頬を殴られ
それだけでなく、水をかけられたり
その後も何度も蹴ったり殴られたりした


(これってリンチだよね)
(ほんと痛い)


「止めてくださいっ、カハッ」

ゴンッ


髪を引っ張られたまま壁に頭を打ち付けられる


女「これ以上、及川くんに近付いたら」
「このくらいじゃ済まないからね」
「2度と及川くんの前に出られない顔にしてやる」


ケホッケホッ

(息をするのもしんどい)


そして、わたしは意識を手放した














(ん………ここは、保健室?)
(ジャージに着替えさせてくれてる…)
(あったかい……)



「……俺のせいなんです」


(なんか、話し声聞こえる……)


「君が自分を責める必要はないわ」


(あ、でもまだ意識が…なんだか眠たい)


「俺、許せません…」


(この声…知ってる……先輩…?)
(寝ちゃだめ、先輩に大丈夫ってゆわなきゃ……)
(ト………オル…….せん…ぱ……)











次に目を覚ますと、保健の先生しかいなかった


さっき誰かと話していなかったか聞くと
今日はわたし以外、誰も来てないと言う


(あれは、夢だったのかな)
(声震えてた…)
(誰だったんだろう…)
(先輩じゃなきゃいいけど…)



乾かしてくれていた制服に着替え
先生にお礼を言い、保健室を出る

とりあえず教室に荷物を取りに行く

すると後ろから声をかけられた

「よぉ」

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