第3章 抗戦
どうやら、トオル先輩はバレー部主将らしい
昼休み、トオル先輩の昼練前
少しの時間だけ、非常口の階段でご飯を食べる
そうして、少しづつお互いのことを
話し合うのだけれど
わたしは友達を作るのが下手ということ
実は今まで誰も好きになったことがない
つまり誰とも付き合ったことがない
と率直に自分のことを話した
そして、トオル先輩もいろいろ話してくれる
この学校に幼馴染の相棒がいること
今まで何人と付き合って
でも、全員にすぐ振られていること
そして、意外だったのが
『自分は天才じゃない』
ということだった
お互いのことを話す度に
少しづつ惹かれあっていく
(なんだか、勝手な偏見で)
(先輩のことを誤解していたみたい…)
でも、あれ以来
付き合うとかそんな話は出ていない
ってゆうか、わたしの心の準備が出来てない!
トオル先輩が真剣に向き合ってくれる
それだけで、今は十分
だが、幸せは長くは続かない
わたしの今の十分な気持ちは
あっけなく終わりを迎えるのであった