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及川徹に抱かれたい

第4章 密会



さすがに 春の夜は少し冷える

「あ、あの、先輩…うちに上がっていきませんか?」
「お茶、汲んだんです」


(……….やばい、今でさえギリギリなのに)
(俺…大丈夫か…….)


「あ、そろそろお母さん帰ってきたりするんじゃない?」
「もう19時過ぎだしさ…」


「え?お母さんは21時頃まで帰って来ないですよ」きょとん


(しまった……ピュアな顔してコッチを見てくる……)
(がんばれ、お…れ………)

「ありがとう、じゃお茶だけ頂くよ」

「はい!」とは自分の部屋に
案内してお茶を持ってくる!と意気込むのであった



(どうしよう!男の人 部屋に入れたの初めてだよぉ)
(冷静に…いつも通り…いつも通り……)


カチャ


「先輩〜、お茶持ってきました〜」


トオル先輩は落ち着かない様子で
正座して待っていてくれた


「頂くよ」


「あの、ところでこれからなんですが!」

は勢いよく切り出す



「ブッ」
「……ちょっと!驚かさないでよ〜」
「もう少しで吹きこぼすところだった…」


「ハッ!すみません…」


「俺は、女の子をおびき寄せて徹底的に締め上げるよ」
「そして、に謝らせる」


「トオル先輩…それって………」


「大丈夫だよ、バレー部に迷惑かけるわけにいかないから」
「ちゃんと限度を踏まえた上で…だよ☆」


……トオル先輩、目が笑ってない
でも、部を大事に思ってるのは確かだから…信じよう

「わかりました、信じます…」

「ところで、わたしはどうすればいいのですか?」


「をこれ以上 危ない目に合わせられないから」
「岩ちゃんと一緒に行動しててくれる?」
「岩ちゃんがいれば、女子たちも手出しは出来ないはずだから」
(のクラスメイトにも釘刺しておかなきゃな……)


「そんなの嫌です!わたしも戦います!」

「そんなのだめです!及川さんが許しませんっ!」

「却下します!」と勢いで
トオル先輩の袖をぐっと掴む



その拍子に、グキッと身体のバランスを崩し
トオル先輩の膝の上に転がり落ちた



むくっ…仰向けに転がり 先輩の方を見る
(うわ、先輩にひざまくらされてるみたい……)


照明の逆光で先輩の顔に影が落ちる…
妖美な笑顔に引き込まれる

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