第3章 抗戦
ピルル……
「あ!トオル先輩からメールだ!!」
(よかった、返ってきた!)
「ふふっ、岩ちゃん先輩は大丈夫でしたよ」
「……ッ//////」
「今から!?どうしよ、心の準備が…」
ピリリリリリ…ピリリリリリ…
「トッ、トオル先輩から電話だ!」
『もしもし〜、ちゃん〜☆』
『身体はどう?ごめんね、ほんとに…』
「とっ!とんでもないです!」
「………メール、ありがとうございました」
「まさか、返ってくると思わなくて」
「嫌われちゃったかもって……」
ツーっと温かい涙が頬を伝う…
「ほんとに、…っく…よかったぁ」
『ちゃん…俺も会いたいよ…』
『今から行ってもいい?』
「………っ!はい!」
「お父さんが出張中で、お母さんは仕事からまだ帰って来ないので!」
『へッ!?……あ!うん、わかった!』
(………ちゃん…誘ってる?)
(いや、ちゃんに限ってそんな事ないない…)
(………………俺が抑えられるか不安だ)
(家には入らないよな……勿論…そうだよ…な)
「………先輩?」
『…!……いっ、今から行くから、いい子に待ってなさいよ』
「はい……//////」
プープープー………
(はぅ、まだ耳が熱い〜っ!)
(先輩の声、電話だといつもより低く感じるなぁ)
トクトクトク……
これが恋なんだよね、わたし…
先輩のこと……
いつの間にこんなに好きになってたんだろ…