• テキストサイズ

Pentagon【気象系BL】

第1章 アヴェ・マリア


俺が車に乗り込むと、松潤の身体が覆い被さってきた。

一瞬ドキっとしたが、伸ばされた手が求めていたのはシートベルトだ。

「シートベルト、ちゃんとしないとね」

「あ、あぁ、そうだよね…」

松潤は運転席に移動すると、キーを回しエンジンをかけた。

車は怒号を響かせ、闇の中を走り出す。

バンドルを捌く仕草、シフトをチェンジする仕草、その一つ一つの動作が、格好良くて俺は思わず見とれていた。

「あのさ~、そんな見つられたら気になって、運転できないんだけど?」

俺の視線に気付いたのか、松潤が車窓から俺に視線を移した。

「…ごめん…。こんな車運転してる松潤、すげぇなぁ、と思って…」

何言ってんだか俺…
/ 297ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp