• テキストサイズ

Pentagon【気象系BL】

第2章 革命


洗い立てのバスローブを羽織り、普段は飲まないウィスキーをのボトルを手にした。

ソファに腰を下ろし、ボトルごとウィスキーを煽った。

喉の奥が焼けるように熱い。


どれだけ飲んでも酔える筈もなく、ふらつく足もとで着替えを済ませ、俺は部屋を出た。

宛もなく街を歩けば、冷たい夜風が身体の火照りを攫っていった。

人気の無い公園のベンチに座り、ただ時間だけが過ぎるのを待とうと思った。

コートのポケットに手を突っ込むと、丁度スマホが震えた。

液晶には“櫻井翔”の名前。

今一番見たく無い名前だな…

苦笑しながらも液晶をタップした。

「もしもし、翔さん? 久しぶり…」

「やーっと繋がったよ。さっきからずっとかけてたんだぜ?」

「ごめん、気づかなかったわ…」

バイブにすら気づかないほど、俺の意識は遠くにあったんだと初めて気づいた。
/ 297ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp