第2章 革命
肌蹴たバスローブの隙間から雅紀の手が滑り込み、力なく項垂れた俺自身を握った。
「止めろよ…!」
覆いかぶさって来る雅紀の身体を押しのけようと伸ばした手は、雅紀の手に簡単に絡め取られた。
「抵抗する資格なんて、潤にはないんだよ?」
分かってんの? と、付け足すと、俺を睨み付けたまま手を動かし始めた。
でもそこは反応を示す事はない。
「そんなことしたって無駄なんだよ…」
自嘲気味に言うと、雅紀はクソッと一言吐き捨て、バスローブの紐を解いた。
「潤にはきっと分かんないよね、大ちゃんがどれだけ傷ついたか…」
雅紀の目から涙が溢れる。
雫はポタポタと露になった俺の胸を濡らした。
「望んでもないのに、薬で強制的にイカされるのって、すっごい屈辱なんだよ?」
あぁ、確かに俺には分かんないな…