第14章 おまけのPentagon
一通りおじさんが挨拶を終えると、相葉ちゃんが腰を上げた。
「えっと、この場を借りて皆に報告したいことがあります」
そう言って相葉ちゃんが和に向かって手を差し出す。
和もそれを黙って取り、相葉ちゃんの隣に立ち上がった。
「この度俺と、和は入籍しました! イェイ!」
相変わらずの爽やかな笑顔でピースサインをする相葉ちゃん。
でもその目はとても真剣で、相葉ちゃんなりに覚悟を決めたんだな、って思えた。
「入籍、って言ってもオレら男同士だし、普通に結婚出来る訳じゃないから、戸籍上は和はオレの弟ってことになるんだけどね?」
同性婚が当たり前に受け入れられない国だから、それは仕方のないことなのかもしれない。
「でも、オレ…。
幸せにするから…
オレ、こんなだからさ、和のこと泣かしちゃうかもしんない。
でもさ、ちゃんと幸せにする。
それだけは誓える」
和の目から涙が零れる。
和…
今和がどんな顔してるか、自分で分かってる?
とっても幸せそうな顔してるよ?
良かったね、和。
「で、なんだけど…
籍は入れたけど、まだやってないことがあるんだ。
出来れば皆に見てて欲しくて…」
相葉ちゃんがポケットから何かを取り出した。