• テキストサイズ

Pentagon【気象系BL】

第8章 椿姫


渋々ベッドから這い出た俺は、タンスの引き出しを漁り、真新しいパンツを和に差出した。

それを受けっ取った和が、腰を摩りながらベッドから立ち上がった。

「電気つけるよ?」

暗い中では流石に足元すら見えない。

壁のスイッチをパチンと押すと、部屋が一気に明るくなった。

明るくなったと同時に俺の視界に飛び込んできたのは…

透けるように白い和の身体…と、太腿を伝うアレ…

睡魔と倦怠感に負けて、後処理をしていなかったことに気が付いた。

「和…零れてる…」

えっ、と慌てる和を他所に、俺はティッシュを何枚か取り、太腿をそれで拭いた。

「…中も出さないと…」

逃げようとする和の腰を引き寄せ、まだ潤いの残る蕾に指を差し込んだ。

和の身体がピクンと跳ねるのを見て、俺がまた反応する…が、今はそれどころではない。

指で中に残ったモノを掻き出すことに意識を集中させた。

その時だった。

何の前触れもなく、カチャッと音を立ててドアが開かれた。

俺も和も、一糸まとわぬ素っ裸。

俺達は顔を見合わせたまま、微動だに出来ずにいた。

ドアが開き、そこに立っていたのは…大ちゃん?

「晩御飯、用意出来たから降りてこい、って…」

視線は足元に落としたまま、要件だけを告げると、大ちゃんはドアをゆっくり閉めた。

「おじゃましました…」

そう小さく呟きながら…
/ 297ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp