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Pentagon【気象系BL】

第1章 アヴェ・マリア


来客を告げる音が部屋に響いたのは、丁度二缶目のビールに口を付けた時だった…と思う。

その頃には俺の意識は朦朧としていて、目の前で交わされる会話すら、遠くの方で聞こえていた。

それでも何とか意識を繋ぎ止めようと、ぼやける視界に目を凝らし、遠退く音に耳を傾けた。


見覚えのある顔…

聞き覚えのある声…


「あ……、どう……て…」

上手く言葉にすることも出来ず、身体がフワッと浮いたかと思った瞬間、俺の意識は完全に飛んでいた。
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