第17章 16年目
拝啓、苗字名前様
名前は元気か?
俺は元気だ。
また名前への想いを綴った話を書いたんだ。
俺の愛こもってるからさ、読んでみてよ。
日向たちに記憶が戻ったことを話したんだ。
大手を振って喜んでくれたよ。
水戸部が嬉しそうに笑ってくれた。
相田は泣いてないって言ってたけど、あれは泣いてたな。
相変わらずいい仲間で、いい友人たちだ。
久しぶりに心から笑ったよ。
黒子に改めて感想言われた。
まだ読んでくれてたんだな。
なんか、くすぐったい。
火神にも勧めたけど、寝ちゃってダメだって呆れてた。
後輩たちも変わってなかったよ。
いつになっても賑やかな奴らだ。
近いうちに皆で飲みに行こうって約束したんだ。
名前も一緒に行けたら楽しかったのにな。
仕方ないから、名前の分まで俺が飲んでくるよ。
また手紙書くな。
大好きだよ、これからもずっと。