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【黒子のバスケ】拝啓、君へ

第21章 歌詞





君への愛を綴ったポエムを 送り続けて15年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない

1年目はがむしゃらだった 毎日毎日欠かさず書いた 執拗に切手を舐めた 君に届け僕の唾液(こころ)

2年目もがむしゃらだった 家が燃えても気づかぬ程 服が下から燃えていき 気づけば襟しか残ってない

3年目にはこなれてきた もはや文学の域に達した mixiの日記で公開した マイミクがカンストした

4年目に雑誌に投稿した 社会問題にまで発展した ポエム集の出版が決まった 僕はサラリーマンを辞めた

君への愛を綴ったポエムを 送り続けて15年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない

5年目にはプロポエマーだ F1層に特にうけた だけど僕は一途だから 他の子はひじきが生えた大根に見える

6年目に体を壊した すでにポエムは2千を超えた 折れたことがない骨がない 壊してない内蔵がない

7年目に完調した 今日は君を何に例えよう エクストリーム・アイロンがけかな 複素内積空間かな

8年目も僕は変わらない 今日は君を何に例えよう 幕下16枚目の全勝優勝かな AMPA型グルタミン受容体かな

君への愛を綴ったポエムを 送り続けて15年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない

9年目僕は事故にあった ひどく頭を打ったらしい 自分の名前も忘れた僕だったが 君が好きな事だけは覚えてた

10年目も11年目も 記憶は戻って来なかった それでも君が好きだった ただただ返事が欲しかった

12年目も13年目も 記憶は戻って来なかった まだまだ君が好きだった それしか持っていなかった

14年目にもまだ戻らない 毎日が怖くて不安で 君を一目見たかった 君に一言言いたかった

15年目に記憶が戻った 全部思い出して泣き出した 僕は思い出してしまった 15年前君が死んだことを

君への愛を綴ったポエムを 重ねていけばいつか届くかな 君のだった部屋に 毎日放り込んだ

君がもう見えなくたって 愛し続けてやるんだ でも また会えると思ったよ 君はまたいなくなった

君への愛を綴ったポエムを 送り続けて16年 返事はまだ来ない 返事はまだ来ない
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