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【黒子のバスケ】拝啓、君へ

第10章 9年目




拝啓、苗字名前様


自分ではあんまり覚えてないんだけど、俺、この間事故にあったらしい。
頭を強く打ったって言われたんだけど、命に別状はないみたいだし、なんともないから安心して。

ただ、医者が言うには記憶喪失らしい。
確かに、自分の名前さえ覚えてなくて分からないんだ。
本当に記憶がないみたい。

だけど、奇跡的に名前の事は覚えてるんだ。
すごいよな、自分の事はなんにも分からないのに。
名前への気持ち、再確認したよ。
俺の愛、分かってくれた?

どうせそのうち記憶も元に戻るだろうし、戻ったらすぐに報告するな。
とりあえず俺は元気。
まだ検査とかしなきゃいけないらしいけど、死ぬような事はないからさ。

名前もくれぐれも気をつけろよ?
名前が事故にあったら気が気じゃないよ。
俺も充分に気をつける。
皆にも心配かけたみたいだし、まだ思い出せないけど、ゆっくりいくさ。

また手紙書くな。
大好きだよ。
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