第15章 Ⓡ◆Boy meets Boy!(神田)
「ということは、あの子しっかり実践させたのね。お粗末様♡」
「ん、な…そ、そうとは言ってな」
「言ったも同然よ~。そんな艶が残る表情で色っぽい溜息なんてついていれば♡たっくさん愛されたのねぇ」
「っ…!」
「あららら。照れちゃった?」
堪らずがばりと抱いた膝に顔を埋める。
ボネールさんってあれこれストレート過ぎるから…!
そしてそれを否定できない自分が!
恥ずかしい!
「ぅぅ…ボネールさんの所為で、ユウが新しい玩具見つけた子供みたいになったんですけど…」
「やだわーそんな言い方。あの子は興味本位くらいの気持ちでアナルプレイに足突っ込んだりしないわよ」
「名称を!はっきり言わない!」
此処、公共の場!
いや言いだしっぺは私だけども!
「神様が定められし男と女の交尾じゃないのよ。男同士じゃ、安易な知識だけじゃ最初は大変なんだから」
「だからって…あんなこと色々…」
「アタシは基本を教えただけよぉ。後はあの子が熱心に勉強した賜物ね」
そういえば…書庫室で珍しく本読んでたりもしたっけ…。
………あれ、プレイ本だったの?
というかそんなもの教団の書庫室にあるの…?
……どういう組織なの此処。
「それで、どうだった?ちゃあんとあの子はリードできてたかしら?」
私の隣に巨体をちょこんと座らせて、生き生きと問い掛けてくるボネールさん。
笑顔がとっても濃くて目に痛いです。
「なんでそんなこと話さなきゃ」
「あら、駄目だったの?ならあの子にプレイの助言してあげなきゃ」
「あああっよ、よかっ……ぅ…」
「よか?」
「………」
「よかったの?悪かったの?」
「………開発サレマシタ」
「まぁ!新たな道が拓けたじゃない!よかったわね!」
よくない。
悪いとはもうこの際言わないけど、よくはない。
開発されてしまったと認めてしまえば、顔が尚の事熱を帯びる。
なんと言うか…ユウ色に染められてる気がして。