第15章 Ⓡ◆Boy meets Boy!(神田)
謎の物体達を手に取り仕組みを確認していく神田は、雑誌とは違いそれらに興味があるらしい。
そんな神田を信じられない顔で雪は凝視した。
「私もう男じゃないけど、ユウが望むならタチやるよ…頑張る」
「だから違うつってんだろ。誰が自分に使うなんて言った。これはお前用だ」
「………………は…?」
「聞こえてねぇ顔すんな、届いただろ。月城雪用だっつってんだ」
「………………へ…?」
「…もういい好きに阿呆面かましてろ」
ぽかんと思考を停止させたかのように、見上げてくる雪に溜息一つ。
ぴきりと額に浮かべた青筋を抑えることなく、神田は長い腕を伸ばした。
後退っていた雪の胸倉もなんなく掴むと、力任せに引き寄せる。
「うわっ…ぶッ!?」
するりと軽く体を逸らし避けると、そのまま雪の顔面をベッド上へと突っ込ませた。
「な、何する…っ」
「物分りが悪いみたいだからな。仕方ねぇから体に教えてやる」
「は?何言───…!」
体を起こそうと振り返った雪の手が強張る。
シーツの上でうつ伏せに倒れたまま、上から伸し掛かる神田の体に押さえ付けられた。
しかし体が硬直したのは、力任せに捻じ伏せられたからではない。
「あれもそれもこれも、お前のココに使うもんだ。わかるだろ?」
耳元でぼそりと告げながら、神田の手が服の上から雪の桃尻の肉を掴んだ。
正しくは柔らかな桃尻の中心に隠された、小さな蕾の入り口を。
「ッ…な…な、な…ッに、言って…私、男じゃ、ないけどッ」
「だからなんだ。男でも女でもココの使い方は一緒だろ」
「一緒じゃない!男と女が世に存在してる理由は!?それぞれに役目があるからでしょ!女の私に、ココは、必要、ないですッ!」
「世の女に必要なくても、俺には必要あんだよ。何度言ったらその脳ミソは憶えんだ、俺はお前が男でも女でも同じだっつってんだろ」
「!?」
先程の神田の反応で、女の自分に彼は満足していると思い込んでいた。
しかしそれはどうやら見当違いであったらしい。
思わず首を大きく捻り、雪は淡々と見下ろしてくる神田をただただ凝視した。