第12章 ⓇMerry christmasの前にⅡ【アレン】
「蜜、もう溢れてますね…感じてくれてたんだ」
「ぁ、あ…っそこ、そんなに触っちゃ…っ」
「ダメ?でも椛、良い声してる」
それはアレンくんがそんなふうに触るから…っ
薄いショーツの生地を巻き込んで、アレンくんの指先が秘部の入口を擦り上げてくる。
それが、気持ちよくて。
でも、恥ずかしい。
だってアレンくんの顔が、すぐそこにあるんだもん…っ
「このままじゃ、シーツに零れそう」
「え?ぁっ」
下着を剥かれはしなかった。
でも秘部の入口に感じるのはアレンくんの吐息。
目線を下せば、薄いショーツの生地を引いてそこを覗くように───
「や、アレンくん…ッ」
見られてる。
私の、女の、ところ。
カッと顔に血液が昇るように熱くなる。
足をバタつかせようとしたけど、腿を押さえるアレンくんの両手にビクともしなかった。
じっと綺麗なアレンくんの両眼が、私の秘密の場所を捕えてる。
「しっとりと濡れそぼって、灯りできらきらしてる。…綺麗」
「っそ、そんな、ことっ」
そんなこと言わないで!
今はその褒め言葉も照れるから!
溜息をつくようなアレンくんの言葉に顔中の血液が沸騰しそうな勢いで眩暈まで感じていたら、視界に映っていたアレンくんの顔が唐突に消えた。
───違う。
「あ…ッ!」
ちゅく、と微かに水立つ音。
消えたアレンくんの顔は、私の足の付け根の間に埋まっていた。
「アレ…っんッ」
上手く呼べない。
熱いアレンくんの舌が、私の敏感な所を這っている。
その想像もしなかった感覚に、ぞわぞわと変な気配が背中を走った。
「凄い、甘い。やっぱり、椛のここ」
「や、ぁ…ッ舐めちゃ…っひゃあんっ」
「…そんな声出されたら、余計止まらなくなるから」
そんなって言っても、勝手に出てくるんだから止めようがない。
逃げようと腰を浮かせても易々とアレンくんの両手に捕まえられて、身を捩るしかできない私は情けない声を上げるだけ。
その声に感化されたかのように、アレンくんの舌遣いが変わった。