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廻る世界の片隅で【Dグレ短編集】
第12章 ⓇMerry christmasの前にⅡ【アレン】
「アレンくんが…優しさ、で…私とつき合ってくれてるなら…その優しさは───」
こんなこと、言うつもりはなかった。
こんなこと言っても、アレンくんを困らせるのはわかってたから。
でも、感情に走った言葉は止まらなくて。
「…痛いよ…」
ぼろりと、大きな涙の粒が心と混ざりシーツに落ち込んだ。
そんな優しさなら
わたしは、いらない
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