第4章 ◆入れ替わり事件簿(神田)
「と、とりあえず外そうか。うん」
「って外れねぇんだけど…痛ぇ!」
「痛いのはこっちだから! 腕が痺れるる…!」
バチバチと走る電流のような刺激に、呂律も上手く回らない。
焦ったコムイ室長とラビが外そうとするものの、腕輪が離れる気配はなく。
バチンッ!
「──ッ!」
今までで一番大きな衝撃がきたかと思えばそれは全身を走って、ふっと目の前が暗くなった。
「雪!」
最後に聞こえたのは、酷く焦ったラビの私を呼ぶ声。
「えっと…ゴメンネ☆」
「じゃねぇだろオイィイ!!!」
……違った。
コムイ室長の殴りたくなるような謝罪と、ラビの渾身のツッコミだった。