• テキストサイズ

廻る世界の片隅で【Dグレ短編集】

第12章 ⓇMerry christmasの前にⅡ【アレン】



「だからまた此処に観に来ましょう。折角のクリスマスなんだから、サンタの真似事をしたっていいと思うんです」

「…うん。そうだね」



偽善ぽいって、神田くんなんかには言われそうだけど。
アレンくんとなら、澄んだ心でできそうな気がする。
世界中の子供達の為に、なんて大それたことは言えないけど、それこそ世界の為に戦っているアレンくんと一緒なら。



「じゃあ早く帰ろ。寄付するギフト、見つけなくっちゃ」



繋いだ手を引く。
頷くアレンくんの笑みが増す。

陽が陰り気温が落ちていく中、私の心はぽかぽかと晴れやかだった。









/ 723ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp