第3章 ドM兄弟
×兄・智
******
潤『あれっ~、さとにい髪切って
来たんだ? 可愛い~』
智『兄に向かって可愛いってなんだ
よ。俺からしたら今の潤の方が可愛
いよ。犬みたいだ。』
家に帰るなり犬のように駆け寄って
くる潤にそう言うと、抱きしめて髪
をワシャワシャとしてやる。
潤『もう…さとにい。 グチャグチャ
にしないでよ』
頬を膨らましてプリプリしながら
玄関の鏡を見ながら指で髪を梳いて
直しているのを横から肩を抱くよう
にして引き寄せると、そこに触れる
だけのキスをした。
潤『え… な…に』
智『ん? 潤が可愛いから悪い。』
潤『はぁ?…なんだよそれ?』
潤はそう言うと更に、ふくれっ面
でリビングへと戻って行った。