第5章 ドS医師
相『なるほど…。確かにここはその
術式でやる方が、術後の……あの…
櫻井先生…?』
櫻『じっとして。』
相『え…。』
櫻井先生の手が、頬に触れて顔を少し
持ち上げるようにして目を見つめて
くる。
櫻『相葉先生、ずいぶん寝不足
なんじゃありませんか?』
相『あ…はい… まだまだ勉強不足
で…寝る間も惜しんでやるくらい
じゃないとって…
最近ではちょっと不眠症気味で…』
櫻『自身の体調も万全にしておかない
と、手術もうまくいきませよ?』
相『ですよね… すみません…』
櫻『不眠症に効く、治療があるけ
ど。 試して見る?』
申し訳なく、うなだれると髪をすく
ようになでて囁いた。