第20章 Sweeter than SWEETS
「ふふふ、よかった!
顔色も良いみたいだし安心した」
にこにこ笑うおーちゃんにますます俺の箸は進む。
「おーちゃん今日は?」
「僕はね…昼過ぎからスタジオでジュニアの子たちの修正。
だよね?潤くん」
「そう。
で夕方から俺たちのレッスンね。
まだまだ生の歌番組続くから…」
「次は?Mステさんだっけ?」
コーヒーの入ったマグを片手に和が口を挟む。
「うん。
まだちょっと先だけど、特番の録りが続くから今日と直前しか時間がないんだよ」
潤ちゃんが俺の方を見て少し申し訳なさそうな顔で言う。
「大丈夫、頑張って覚えます」
「相葉ちゃん大変だと思うけど…僕たちもフォローするからさ」
「ありがとう、頼りにしてます」
「うん、まかせて!」
「大野さんそんなこと言って大丈夫?
ほんと覚え悪いからなぁ、相葉さん」
「和、そんなこと言っちゃダメ。
相葉ちゃんほんと大丈夫だからさ、安心してラジオと紅白の打ち合わせ、行っといで?」
「ありがとう」
そう言って食卓の3人の顔を見ると3人とも柔らかな笑顔で俺を見ていた。