第20章 Sweeter than SWEETS
「うわーっすごっ」
思わずそう言わずに居られないほど豪華な朝食が目の前に広がった。
「なんかさ、ホッとしたいときってやっぱ和食だよねぇ」
みんなの朝食の用意をせっせとしていたおーちゃんがそんなことを言いながら、ようやく自分の分の茶碗を持って食卓についた。
「智くん朝からありがとうね!
めっちゃ旨かった!
ごめん、俺そろそろ時間だから先に行くね?
雅紀は無理すんなよ?
んじゃ、あとでスタジオで」
そう言ってさっさとリビングを抜けてった翔ちゃん。
「ほんと、慌ただしいね、翔くんは」
松潤がほうじ茶をすすりながらのんびりと言う。
「まー、嬉しいからって食べすぎると仕事に差し支えるよ?
あんた、今日はラジオの収録からでしょ?」
「だって…美味しいんだもん!
嬉しいんだもん!」
ニノの言うことはわかるけどさ?美味しいし何よりみんなで食卓にいることが嬉しくて…。
ついつい食べちゃうわけ。
だってさ、おーちゃんおすすめの鮭の西京焼にほうれん草の胡麻和え、ほんのり甘い卵焼きに出汁の効いたお味噌汁に炊きたてのご飯…。
他にも味海苔や納豆なんかもあってまるで旅館の朝ごはんみたい。
そりゃ…止まんないと思わない?