第20章 Sweeter than SWEETS
久しぶりに帰ってきた家のいつもと変わらない空気に相葉ちゃんがホッとしたのがわかった。
相葉ちゃんだけが背負うわけじゃないよ。
その重い荷物、少し分けてよ。
みんなで分ければきっと上手に運べるよ?
そんな想いをみんなが相葉ちゃんにそれぞれの方法で伝えながら久しぶりに5人の笑い声が響いた夜。
軽く飲んでいつの間にかそれぞれの部屋に引き上げていった。
風呂上がりにリビングを経由してキッチンに入る。
「なんかあるかなぁ…」
冷蔵庫を覗くと選択肢はミネラルウォーターかスポドリかコーラか…。
「うーん、どうしよう?」
一旦閉めて考えようとしたところに…。
「何悩んてるの?」
「うわっっ」
「え?そんなに驚く?」
突然相葉ちゃんの声が聞こえて驚いた。
振り向くとスエット姿でこっちを見つめる相葉ちゃん。
とっくに寝たと思ってたからびっくりした。
「うん…、驚いた。
みんなもう、寝ちゃったと思ってたから。
……雅紀…眠れないの?」
目の下に薄っすらとでも存在感のある隈…。
手を伸ばしてそこにそっと触れる。
「ニノと寝なかったの?」
「追い出された…。
『マイナスイオン、あびてこい』って」
そう言ってクシャと笑った。