第20章 Sweeter than SWEETS
マネージャーにさり気なく確認したら、曰く、マンションに帰ってるという…。
仕事場で会えばいつも通り笑顔だし、ツアーでのスイーツ部も継続中だけど…ふとした弾みに無口になることが増えた…。
もうそろそろ限界な気がする…。
相葉ちゃんの様子をチラ見してた僕に翔くんがどうしたの?って顔で見てくる。
「あとで…」
「りょーかい」
その一言だけで収録に戻った僕たち。
いつもと違うセットといつもよりも長い収録時間が否が応でも年末が近いことを教えてくる。
僕ですらこんな風に感じるんだもん…色々背負ってる雅紀はもっとキツイよね。
ホントはのんびりしてほしいけど…それは無理だろうからせめて緊張から解放されてほしいと思うんだよね。
嵐としてのレギュラーに個人の仕事…そして紅白。
今の相葉ちゃんは一人で越えようとしてるように見えて…。
なんとかしてあげたいと思った。
収録が終わって相葉ちゃんはマネージャーと移動車でそのまま次のロケ先に行くって…。
「気をつけていってらっしゃい。
頑張りすぎないでね?」
そういう僕に相葉ちゃんは言ったんだ…。
「大丈夫。絶対転けないから」
相葉ちゃんの笑顔はいつもよりずっと…疲れてた。