第20章 Sweeter than SWEETS
「さすがに無理だよ、智くん。
『ついていく』って子供じゃないんだから」
「だってぇ…」
それしか思いつかなかったんだもん…。
「おじさん、かわいいねぇ」
「ほんと、大野さんは面白いこと考えるよね」
末っ子たちがそう言いながら笑うとなんか部屋の空気が少し緩んだ気がして…。
相葉ちゃんの顔を見たらさっきの固さが少し和らいでた。
ステージの上で翔くんや和みたいにうまく盛り上げられないことに引け目を感じる僕に二人はこともなげに言ったんだ…。
『智くんは智くんのままでいいから…緊張する雅紀を癒やしてあげて』
『オンは自分たちが支えるからオフの場はあなたに任せます』って。
「おーちゃん、ありがとう。
気持ちだけもらっておくね?
そうだ!ご褒美スイーツ、考えといて?」
そう言って僕を見る相葉ちゃんはさっきまでより少し穏やかな顔をしてた。
だから僕も笑って答える。
「うん、わかった。
考えとくね!
いくつか候補あげるからどれにするかは二人で決めよう?」
「うん、そうしようねぇ!
まずは頑張ってくるね!」
「テレビ見ながら応援してるから!」
本気でそう言った僕をみんなが笑って見てた。