第20章 Sweeter than SWEETS
「お疲れ様でーす」
ドームのあちこちに響く声。
始まってしまえばあっというで、東京の1回目の3daysが終わった。
「おーちゃん、お疲れ!
次は…名古屋だっけ?
スイーツのリクエスト考えとかなきゃね?」
シャワー終わりの相葉ちゃんがニコニコしながら声をかけてきた。
「はぁ?その前にあんた、記者会見だろ?
24日でしょ?紅白の会見」
部屋の隅の方でマッサージ用のベットに寝転がってメンテナンスを受けてるニノが顔だけ相葉ちゃんに向けて言い放った。
「いや…まぁ…そうだけどさ…」
「どうした、雅紀?緊張してんの?」
両肩をアイシングしながら翔くんが聞く。
「そりゃ…緊張するよ…。
しないわけないじゃん!」
「大丈夫、相葉さんなら平気だよ。
つか、あれだけの人の前で歌ったり踊ったりしてるんだからさ、余裕でしょ?」
アイシングで頭が大きくなってる松潤がのんびりという。
僕も…なんか言わなきゃって思って口を開く。
「相葉ちゃん、大丈夫。
らしくしてるのが一番だよ。
そうだ!僕、付いてってあげようか!」
ナイスアイデアだと思ったのに…それはあっさりと却下された。