第20章 Sweeter than SWEETS
東京に戻るとすぐに翔くんは夜の生放送の準備と長時間の音楽番組の打ち合わせで汐留に向かった。
僕たちは北海道での公演を終えてその後の修正とかの打ち合わせで事務所の会議室へ。
「んじゃ、ここ、試してみたやつを少し弄ってフィックスでいい?」
松潤が僕達の顔を覗き込みながら聞く。
「うん、いいと思う。
インパクトもあるし、宣伝にもなるし…」
ニノが身を乗り出して賛成してる。
「潤ちゃんがあの振りでよければ…ぜひ」
相葉ちゃんがちらりと松潤を見た。
「ぜひお願いしたねぇ。
えーっと第…」
「第67回ね?
ちなみに俺は第39回アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞だから」
ドヤ顔で言うニノに松潤がぼそっと呟いた。
「もはやネタだな…」
「いいんですよ、それで。
レギュラーでもバンバン入れてさり気なく相葉さんの司会のことを告知していく作戦なんですから…。
出来ることは…なんでもしたいじゃん?」
そう言って笑うニノをみて…僕にはなにか出来るんだろうって…考える。
でも…そんな簡単にはアイディアも浮かばなくて…頭を抱えたくなった…。