第20章 Sweeter than SWEETS
「んっ…んんっ…む…っふ」
ニノの舌が口の中を撫でるように動き回る。
上顎の裏を擽られるとどうしようもなくなる。
なんとか止めようと舌を絡めるけどけど…逆効果で…。
もうやばいって思ったときに誰かの声が聴こえた…。
「おはよー!
…って朝からなにやってんの?」
潤くん?
「ふふ、見て分かりません?
悩み相談の報酬を貰ってたんです」
なんでもない顔でニノが答えてる。
僕は言葉で伝える気力がないほど溶かされて…笑って誤魔化す。
「まぁいいけどね?
リーダー良かったね?
相葉さんと仲直りしたんでしょ?」
優しい目で僕を見る潤くんに頷いてみせた。
そこに相葉ちゃんが元気な声で挨拶しながら入ってきた。
「随分遅くない?」
早速ニノが文句言うけど…それに松潤が冷静突っ込んでる。
「お、みんな揃ってるね?
じゃ時間だから出るよ?」
マネが乗り込んできてあっという間に車が動き出す。
マネが今日のスケジュールを確認する声が響く。
それに、答える僕達。
いつもの風景。
そんなあたりまえを幸せに感じた。