第20章 Sweeter than SWEETS
集合時間の少し前に移動車に乗り込む。
スマホをいじりながらいつもの場所に座ってるとニノと翔くんが入ってきた。
「智くんおはよう。
雅紀とどうなった?」
「ちゃんと仲直り出来たんでしょ?」
そう言いながら僕の前と横に座る二人。
「うん…もう大丈夫。
色々心配かけてごめんね。
ちゃんと話したから…大丈夫だよ?」
「そう?なら良かった」
翔くんが笑いながら僕を見る。
次の瞬間、僕の顎に指を添えると翔くんの方に顔を向けさせそのままぷるぷるの唇で僕の唇を塞ぐ。
「んっ!……んんっ」
舌で唇を濡らすように撫でる。
その感覚に小さく開いた隙間を翔くんが逃すはずもなくあっさりと侵入してくる舌。
「んふっ…あっ……」
「翔さんずるいなぁ…」
のんびりとしたニノの声が聴こえる。
「次、俺ね?」
えって思ってる間に翔くんの唇が離れる。
なんか頭がついていかなくてぼーっと翔くんを見ると頭をポンポンって撫でながらすごくイケメた顔で「仲直りのお手伝いへの報酬ね?」って笑うんだ。
「と言うことで次は私ね?」
あっという間にニノが翔くんと入れ替わって…唇が降ってきた。