第20章 Sweeter than SWEETS

「なんでそんな顔するの？」


寂しそうな表情が気になって…素直に思ったことを声にしてた。


「ん？

　いや…やっぱり翔ちゃんが一番なのかな？って…思っちゃって…」


ポツリと言った相葉ちゃんの一言が妙に重く感じた。


「一番…とか…よくわかんないや。

　確かに翔くんは…僕にとってある意味、特別だと思う。

　それはね…否定出来ないよ。

　でもね、僕、相葉ちゃんのことも大事だよ。

　僕にとって【嵐】もみんなも特別なんだ。

　家族でも恋人でもないけど…家族で恋人で…僕を生かしてくれる人だから…。

　誰が欠けてもダメだし、誰かが欠けるなんて考えられない。

　多分…僕にとって翔くんも相葉ちゃんもニノも潤くんもみんな一番ですごく大事なの」


うまくいえないけどとにかく思ったままに言ってみた。
ちょっとでも伝われって。


「おーちゃん…。

　あのさ…俺、ひとつおーちゃんにお願いがあるんだ。

　聞いてくれる？」


「うん、いいよ。
　僕がかなえられることなら…言って？」


「あのさ…、
　紅白の司会がうまく終われたらさ…。
　
　俺に二人だけの時間をくれないかな？」


相葉ちゃんが真剣な瞳で僕を見た。