第20章 Sweeter than SWEETS
「自分だけ気持ちよくなっちゃったって言いたいの?」
相葉ちゃんの腕の中で頷くとくすぐったそうな笑い声が聞こえてますますギュッと抱きしめられた。
「いいじゃん、別に。
だって俺がおーちゃんのこと気持ちよくしてあげたかったんだもん。
あんな可愛くて綺麗でエロい顔見れたなんて役得じゃん!」
嬉しそうな声にもう「バカ…」って呟くしかできなかった。
「さて…」
切り替えるような相葉ちゃんの声が聞こえた。
「コーヒー入れてくるからさ、シャワー浴びてきたら?」
とりあえず出かける支度もしないといけないし…。
相葉ちゃんの言葉に従うことにした。
シャワーを浴びて、浴室から出ると僕のバッグが置かれてた。
え?って思ったけど、大方、ニノか翔くんだと思って着替えを出して着替えてリビング部分に戻った。
「着替え、あったでしょ?
さっき翔ちゃんが持ってきてくれたよ。
あ、あとこれもね?」
相葉ちゃんからスマホとルームキーも手渡された。
「翔くんは?」
「すぐに帰っちゃったよ。
ダメだった?」
相葉ちゃんはちょっとだけ悲しそうな顔でコーヒーを出してくれた。