第20章 Sweeter than SWEETS
耳元で囁かれたおーちゃんの願い。
叶えないわけないじゃん。
「いいよ。でもちょっとまってて。
俺、シャワーしてくるから」
「そのままでも…いいよ?」
そう言って俺を見るおーちゃんの目は熱を帯びてとろんとしてる。
お言葉に甘えてって思ったけどついでにアルコールも流したいし…。
「すぐ戻るから…ベッドで待ってて?」
おーちゃんのほっぺに一つキスを落とす。
ちょっと顔を赤らめたおーちゃんがかわいくて反応を示す下半身を宥めながらシャワーを浴びた。
ちょー特急で、でもきっちり洗って、髪の毛を拭きながら寝室を覗いて思わず脱力した。
いや、予想してなかったって言ったら嘘になるけど…。
おーちゃんが可愛い顔で寝てたんだ。
珍しくおーちゃんから抱いて欲しいって言われたのに…。
残念って思う気持ちとおーちゃんの安らかな寝顔になんか安心した気持ちが綯い交ぜになる。
「ほんと…おーちゃんってさ…」
ポロッと口に出したらなんか俺の気持ちも軽くなった。
天然天然とよく言われる俺だけど…おーちゃんの方がよっぽどだと思う。
いや…天然というより小悪魔かも…。