第20章 Sweeter than SWEETS
相葉ちゃんの言った一言に反射的に顔を上げた。
見上げた相葉ちゃんの顔はいつものおひさまの笑顔。
眼差しの優しさに気持ちがゆっくり解けていく気がした。
綺麗な瞳。
年下でジャニーズ歴も一番下でずっと守ってやらなきゃって思ってたのに雅紀の眼差しはまるでお兄ちゃんみたいで…すこしくすぐったい。
年の近いメンバーで組まれたグループだから…僕が頑張らなきゃって思ってた。
翔くんみたいに頭がいいわけじゃないからリーダーらしいことをできない分、体を張ってでもみんなを守ろうって誓ったあの日。
あれから…実感はないけど時間は確実に流れてて…。
自分が成長してないからって周りも一緒なわけじゃないのに…。
それに気づいただけでも少しは僕、成長したのかな?
「まさ…。
ごめんね。
それから…ありがと。
なんか今のまさ、お兄ちゃんみたいで…甘えたくなる」
「甘えればいいじゃん?
大好きな人に甘えられるのって、すごく幸せなんだよ。
だからさ、甘えてよ?」
「いいの?」
「うん。すごく嬉しい」
そういうとギュッと僕を抱きしめてくれる。
相葉ちゃんの耳元に唇を近づけて…僕はお願いをした。