第20章 Sweeter than SWEETS
きらきら光るおーちゃんの瞳。
「俺の司会もねみんなで掴んだの。
だって、俺、『嵐』の相葉雅紀だから。
おーちゃんだってそうでしょ?
『嵐』の大野智でしよ?
誰かが引っ張り続けたわけじゃない。
だってさ、どんだけ引っ張ったって引っ張られた人が動かなきゃどうやっても動かないんだよ。
俺たち、動いてきたよ。
歩いてきたよ。
さとちゃんだってそうだよ。
前を向いて歩いてきたんだよ。
だからさ、これからも変わらず歩いていこうよ。
だってまだ、トップになってないよ?
みんなで嵐、巻き起こすんだもん」
どうやったら伝わるかな?
歩んできた道に悔いがないことを。
いつも先頭でひっぱってその分傷ついてきたおーちゃんにもう、傷つかなくていいってことを…、
潤んだ瞳で俺を見上げるおーちゃん。
やっぱりかわいい。
入所も年齢もなにもかも上のおーちゃん。
いつか、肩を並べて歩きたいって思ってた。
だから…こうやっておーちゃんに言える自分になったことも嬉しいんだ。
おーちゃんの柔らかい髪を何度も梳きながら願いをこめた。