第20章 Sweeter than SWEETS
相葉ちゃんの唇が落ちてきて、優しく唇を食む。
軽く…優しく…何度も落ちてくる唇。
「ねぇ…さとちゃんは今…幸せ?
俺はね…すごく幸せだよ。
大好きな人たちと一緒に居れて…言葉だけじゃなくて身体でも気持ちを伝えられて…。
こうやってちゃんと分かり合えて…。
はじまりは……すごく辛かったけど…心も痛かったけど…辿り着くまで時間もかかったけど…でもね、すごく幸せなんだ。
さとちゃんは?
まだ…罪悪感の方が大きいの?
さとちゃんの心はまだあの日のままなの?
俺たちは…さとちゃんとここまで一緒に歩いてきたつもりだけど…。
それは違かった?」
相葉ちゃんの言うことを聞きながら、頭を振る。
ちがう…そんなことない…。
「さとちゃん?」
「……でも…おいら…みんなに引っ張ってもらうだけで…。
なのに…それにさえも…」
そうだよ…、引っばってもらってきたのにそれにさえも不満を感じるなんて…。
ましてそれを態度に出したなんて…。
今だって…今だって翔くんたちに後押しされて……ようやく立ってる……。