第20章 Sweeter than SWEETS
「おーちゃんがなにに苛立ちを感じてるのか?
おーちゃんが取りたがってる距離の意味も…なんとなくわかった。
でも…絶対離さないって決めてたから…。
どんな手段を使ってでも絶対におーちゃんを俺たちのところに戻すって決めてたから…。
でもね…」
耳元で話しながらも指は動き続ける。
なんとか逃げようと身を捩るけど、雅紀が許してくれない。
「あっ、だめっ、指…、あんっ」
「いいよ、おーちゃん、そのまま気持ちよくなって?
一回抜いちゃおうか?
それから話してあげる。
おーちゃんが疑問に思ったことを」
そういうとゆるゆると動いてた指の動き一旦止まる。
背中に感じていた雅紀の体温がすっと離れたかと思うと肩に手が乗って体がベッドに押し付けられる。
顔を上げた僕の目に雅紀の笑顔が映る。
肩にあった手が頬を包む。
「まさ…き?」
「さとちゃん…大丈夫だよ』
ニッコリ笑った雅紀の手が履いていたスエットを下着ごと下ろす。
外気に熱くなった自分のものが晒される。
心地良い温度に設定されている空調なはずなのに…身体が震えた。