第20章 Sweeter than SWEETS
ただでさえ芸能人と言う立場にいた僕が…男に…レイプされてたんだ。
それだけで十分すぎるほど好奇の材料になることはわかってた。
例え守秘義務があるとはいえ…同情を含んだ目で僕を見るあの人たちに…話せるわけがなかった。
しかも…主治医は女性だったわけだし…。
気持ちと身体がバラバラでおかしくなりそうだったんだ…。
「おーちゃん?寝ちゃった?」
黙ったまま昔の記憶に思考を任せてた僕の耳元に落ちる相葉ちゃんのいつもよりも低めの声に体が跳ねた。
「あっごめん…驚かせちゃった?」
「ううん、違う…。
そうじゃ…ない」
不意討ちのような相葉ちゃんの声にあの頃と記憶がリンクして…反応しちゃった下半身を隠したくて身を捩り相葉ちゃんに背を向ける。
「違うの?
じゃあ…疲れすぎちゃった?」
「え?」
「ここ…」
意味がわからなくて聞き返した僕。
後ろから抱きしめた相葉ちゃんの手が僕のハーフパンツの裾からそっと侵入して、下着越しにそこに触れた。
「固くなってる…おーちゃんのここ」
そう言いながら指でサワサワと撫でる。
「ちがっ…だめっ」
違うって言ったってそこは反応を示してるのに…それでも違うって言い張った。