第20章 Sweeter than SWEETS
多分、お互いの間にあった誤解は解けたと思う。
でも…一度心に巣食った孤独は簡単には消えない。
置いていかれるかもという恐怖は簡単には癒せない…。
どうしたら…いい?
「相葉ちゃん…あのね?」
腕の中のおーちゃんが小さな声を出す。
「なに?おーちゃん」
「あのね…今日、この部屋のソファー借りていい?」
「え?ソファー?」
「おいら…部屋を出るときに鍵もスマホも持たないで出てきちゃったの。
もう…遅い時間だから…翔ちゃん達も寝てるかもしれないし…。
もちろんマネたちも…。
だから…ここのソファー…貸して?」
突然の話題転換にキョトンとしちゃったけど…すごいおーちゃんらしい。
それにしても…俺がいるのに一人でソファーって…。
「おーちゃん、あっちのベッドで一緒に寝よ?
寝るまでさ、たくさん話しよ?
おーちゃんの話、たくさん聞きたいし俺も話したいから…。
ソファーなんて寂しいこと言わないでよ。
それとも…翔ちゃんじゃないとダメ?」
ちょっと意地悪かと思ったけど…これぐらい言わないとおーちゃん頑固だから、ソファーを主張するもん。