第20章 Sweeter than SWEETS
なんか少し気持ちが整理出来た気がする…。
一つ伸びをしてビールでも取りに行こうとしたところで小さなノック音がした気がして…扉を開けたらおーちゃんがいた。
想像もしてなかったからびっくりして…しばらく何も言えず動くこともできなかった。
おーちゃんの顔に浮かぶ不安の色。
それを見てあわてて声を出した。
「おーちゃん…どうぞ?」
そう言って小さなリビングに通す。
おーちゃんの気配を背中に感じながらここでようやく潤ちゃんの言ってたおまじないの意味がわかった気がする…。
「おーちゃん…あの…ビールでいい?」
自分の分を取りに行くつもりだったからそのままの流れで聞いたけど…おーちゃんはゆっくりと首を振った。
「あの…相葉ちゃんに話さないといけないことがあって…」
ぎゅぅと拳を握るおーちゃん。
そうだね…話さないと……ダメだよね?きっと。
そう思っておーちゃんに向き直った。