第20章 Sweeter than SWEETS
ビールを勧めてくれた相葉ちゃん。
気持ちは嬉しかったけど…ちゃんと話さないと…。
話した後の相葉ちゃんの反応が怖くて逃げたくなる気持ちを押し込めるようにぎゅって拳を握りしめる。
こっちを向いた相葉ちゃんと視線が合う。
「ごめん」
部屋に響いた二人の声…。
え?
「なんで?」
またシンクロする声。
次の瞬間、ふわっと笑った相葉ちゃんが僕の腕を引っ張りその胸の中に僕を閉じ込める。
びっくりしながらも顔を上に上げて相葉ちゃんを見る。
「おーちゃん、ごめんね?
俺がちゃんと話さなかったから…」
「違う…違うよ相葉ちゃん…。
おいらが…いけないんだ…。
大きな仕事を手にしたのは相葉ちゃんの努力の成果なのに…寂しいって思って…すぐにおめでとうって言えなくて…。
それどころか…変な態度とって…相葉ちゃんにもみんなにも迷惑かけて…。
勝手に思ってたんだ…。
相葉ちゃんはずっと同じところに居てくれるって…。
その相葉ちゃんが離れて行っちゃう気がして…拗ねてたんだ。
ごめん、相葉ちゃん…。
おいら、ちゃんと見てるから…。
相葉ちゃんのことちゃんと支える!
ごめんなさい…」
ようやくわかった自分の気持ちをとにかく伝えて謝りたくて必死に喋った。